開催概要

　2012年4月、当社はおかげさまで創立20周年を迎えました。
これもひとえに、お客様、パートナー様、地域の皆さまのおかげです。本当にありがとうございます。

　現在はIT革命の中でも10年に1度の大変革期に突入したと感じています。ハードウェアの主役だったパソコンが、スマートフォン、タブレットなどに、その座を明け渡すときがやってきました。

　20年前の主役はオフコンでした。多くの企業に導入され、主に基幹業務に利用されました。そのオフコンから主役の座を奪ったのがパソコンです。ワープロや表計算など手軽なオフィス業務で利用が活発になり、本格的なDTPやCAD等にも発展していきました。また、LAN（ローカル・エリア・ネットワーク）が登場すると、いよいよ基幹業務もパソコンに移行されていきました。安価になり、家庭への普及も始まりました。

　そして、今、パソコンが主役の座を追われる立場になりました。スマートフォンやタブレットはまだまだ不便だという声も聞かれますが、オフコンからパソコンに主役が代わるときも同じようなことが言われました。20年前のパソコンの進化は著しく、様々な周辺機器が発売され、できなかったこと、不便だったことを改善していきました。同じことがスマートフォン、タブレットでも起こります。

　パソコンの台頭により「コンピュータでやれること」は劇的に増え、学校教育にも導入され、コンピュータは多くの人たちにとって身近なものになりました。スマートフォン、タブレットの台頭はそれをさらに推し進めます。メールやソーシャルメディアでいつでもどこでも情報は共有されるようになり、企業内業務の枠を越え、新聞や雑誌も取り込んでいきます。いつでもどこでも手放せない、一人ひとりにとってもっとも身近な存在になっていきます。パソコンではなし得なかった高齢者や幼児もタブレットに親しむことになるでしょう。スマートフォンとタブレットは私たちのライフスタイル、ワークスタイルを変えていきます。

　当社の経営理念は「テクノロジーを親しみやすく」です。まだ「新しいIT」に不慣れな方も多いかもしれませんが、私たちはお客様の身近な存在として、親しみやすく「新しいIT」を提供してまいります。折しも、この大変革期が当社の20周年に重なりましたので、感謝の気持ちを込めて、このイベントを企画しました。

　アップル社のiPhone、iPadを販売して日本のモバイル市場をリードするソフトバンク、Androidを広く携帯メーカーに提供してGoogle Appsという最強クラウドツールを展開するGoogle。パソコン時代の覇者であり、今年ついに万全を期してクラウドコンピューティングに本格参入するマイクロソフト。そして国内クラウド企業代表のニフティというクラウドコンピューティングをリードする企業が一堂に会して、これからの戦略を語ります。また、ITに強い経営コンサルタント企業 船井総研がクラウド時代の企業経営のポイントを講演します。20数社のITベンチャーがブースを出展し、自社の優れたサービスを紹介します。

　このIT経営フォーラムで見聞されたことが皆さまの企業経営のヒントとなることを願っております。

2012年7月